夏は暑いから、冬の用意はもう少し先でも・・・は間違い
ウタです。
2017年家を建て、薪の確保問題に解決のメドをつけたつもりで、憧れの薪ストーブを導入しました。
新築に越したのは7月の暑い最中です。
エアコンもまだ1階に1台のみで、2階の寝室まで涼しくするのは難しい空調環境でした。
暑い中なので、そりゃあ冬の寒さの想像ができるはずもなく・・・。
家の中にまだ棚など家具の類もほとんどない状態だったので、そちらの方に目が行きがちで、薪の用意の段取りが意識的に後回しになっていました。
DIYで薪小屋をつくって、そこに割った薪を入れていけばいいかな、と思っていたので、「薪小屋ができないことにはねえ。早くつくらなきゃ。」・・・程度に思っていたのが間違いでした。
この薪、もういい感じに乾いてるんちゃうか?
10月、いざ薪を使う段になりました。肝心の薪は9月にいくらかきこり体験で切って玉切りにしたものを割っていたのですが、バシバシつかうには足らないし、切って1ヶ月だと全然乾燥していないため、ヤフオクで探したご近所さんから約100kgで8000円ということで、いいも悪いもわからず、いただくことに。
1ヶ月近くはまだそんなに燃やさないし、使い切ることもなかったのですが、1月ほどしてから少し量が不安になってきました。
いくらか切って割っておいた杉や檜を使えば、量はそこそこあるのでこちらをつかえればなあ・・と思いながら横目に見ていたけど、しばらくして、杉檜のような針葉樹は乾燥がはやいよ!という話をきき、
「うん、たしかに焚き付けにしたものはよく燃えている。これなら太いのもいけるかも。いい感じに乾いててるんちゃう?」と乾燥ができたかどうかもわからず使いだしてみたのです。
そもそもその杉檜は、間伐で倒したのち、10ヶ月くらいは山に倒れてあったものでした。
だから、割って一年じゃないけど、倒して、割って、計一年くらいじゃないかな?と安易な計算でいけると判断。しばらくメインで使いました。
いぶすような臭いがする、洗濯物に臭いがつく
そして年末。
ある日、ご近所さんから「いぶすような臭いがする、洗濯物に臭いがつく」という指摘をうけることになってしまいました。
煙突を見てみても確かに黒い煙が出ているのが確認でき、黒い煙が出ている状態の時は周辺に少し匂いが漂うことがありました。
迷惑をかけるつもりなど毛頭なかったのですが、思いもよらぬクレームがでてしまったことと、まさか薪ストーブの使用自体を揺るがす事態がおこったのではないか?いう念で肝を冷やしました。
でも、引っ越したばかりでまだそれほど面識も付き合いもない中で、決して言いやすいことではない話だとおもうのですが、言ってきてくれたことに申し訳ないやら、ありがたいやら複雑な気持ちが交錯します。
とにかく「なんとかします」ということに。
含水計を購入、水分量が多い場合の悪影響
さて、困った。せっかくの薪ストーブが使えないのも悔しい。
ストーブ屋さんに相談してみると案の定「薪が乾燥していないかもしれない。しっかり乾燥した薪を使ってみて。」というアドバイスとともに、薪の含水率を測る機械を購入しました。
この機械の先端にある針のような部分を木に刺し、水分量を計測します。
15%以下が使用の推奨
(ストーブ屋さんは10%以下などがいいと言っていました)
15−18%の間だとイエロー
18%以上は含水率が高すぎ
この木は焚き付け用に細かく割ったものですが、
このくらい細いものだと3.9%と、かなり乾燥している状態です。
まあ焚き付けなのでよく燃えてもらわないと困るんですが、焚き付けはよく燃えているので大丈夫、と思っていたところまではまあ正解だったようです。
さすがにこれだけ細く割ると乾燥もしっかりされるようで、ここまでは問題なかったと言えますが、大きめの黒い煙が出ていた時の木を測ると25%とかでした・・・。
これは相当乾燥していない状態、いわば水を燃やそうとしているようなものだと聞きました。
水分を含む状態だと、
・温度が上がらない
・煙突内にタールがこびりついて煙突掃除が大変だし空気の抜けも悪くなる
・不完全燃焼なので煙が出る
最近の薪ストーブは「二次燃焼」して煙まで完全に燃やし尽くすことができる構造だとか。
なので、ちゃんとよく燃やすと、焚き付け時は少し煙がでるけど、数分もして温度が上がり200℃を越えて完全燃焼状態にきちんと入ったら、匂いはもちろん煙も驚くほど出ないんです。
薪割りから乾燥まで、最低一年くらいは必要
乾燥した薪を確保しなければならない。しかも、なる早で!
薪の確保に奔走再開です。結果的に4度の購入をした初年度シーズンですが、おかげで色々勉強もできました。薪の確保に奔走して勉強となった内容はここでは書きませんが詳しくは↓
「高くついた光熱費(薪代)初年度だし、品質に関する無知も含め勉強代と理解するべきか」
を参照ください。
薪の確保スタイル(?)ルートごとへの金額感も、内容がいろいろ異なるため一概に安い高いを言えませんが、いくつかの体験をもとに評価しているので参考にしてもらえればと思います。
結局結論的には、
・薪は割った状態でなければちゃんと乾燥しない
・玉切り状態での確保をした場合、そこから乾燥させるための時間が結構かかる(樹種にもよるが一年くらい)
・乾燥しているかどうかは外見からは判断できない(たぶん)
という感じでしょうか。
ちゃんと乾燥した薪を使って、ご近所さんに迷惑もかからず、すてきな火の揺らめきを見ながら過ごしたいものです。
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