初年度の薪ストーブメンテナンス・煙突掃除はプロに依頼

昨年引越してきて、一冬を越え色々あったけどお世話になった薪ストーブはまた次のシーズンまでお休みです。

薪ストーブと煙突。冬は主役だけど、冬以外はオブジェと化します。

また次シーズンにお世話になるために垢を落として、気持ちよく使えるようにしておきたいものです。

薪ストーブ屋さんに聞く話だと、ストーブや煙突の掃除はもちろん毎年やるのがいいにはいいのだけど、人によっては数年に一度、という人もいるそうです。

恐る恐る使って、良さも扱いの問題にも直面して、いろいろ勉強した初年度でしたが、煙突掃除をやるというのもいきなりはちょっとハードルが高い気がします。

適当にやってできている、と思うのも薪ストーブの使い方の時に懲りているので、ちゃんとしたやり方を知りたいと思います。

なので初年度は、きちっとしたメンテナンスとはどんなものなのか
「プロに依頼」することにしました。

目次

プロによる薪ストーブメンテナンス

薪ストーブ屋さんに掃除の依頼をしたら、なんとうちの煙突取り付け工事を行ってくれた業者さんが掃除をしにうちへ来てくれることになりました。

早速煙突とストーブを外し、掃除開始です。

1:まずは屋内の煙突口をゴミ袋で養生

うちの煙突はL字に曲がって外に出るタイプ。
別のタイプでは、これがまっすぐ屋内で屋根まで伸びるタイプなどもあり、その構造も色々です。

うちの場合、ストーブと煙突が曲がるところが簡単に取り外せるようになっていて、掃除しやすいらしいです。

煙突内のすすが逆流すると部屋の中がエライことになるのでまず養生。 

煙突の余っているストーブ側はこんな感じ。灰やすすだらけですね。

2:外側の蓋も外す

外壁側から屋根に伸びる煙突の下側に蓋があり、ここを開けてブラシを入れていくようです。これも簡単に外れるようになっています。

煙突、というと近頃の家ではそうそう設置されてないですが、意外とつくりは扱いやすく、面倒さがない様にできているものですね。

蓋をはずすとこんな感じ。

受け皿のような蓋にもびっしりと“すす”が。

3:煙突外側の掃除

室内と同じく、外側も養生です。
外側は、ブラシを入れていける様な作りになっている、煙突掃除専用の袋を使っていました。
なんとメーカーは、アウトドアメーカーのmontbellモンベル。
こんなものも作ってたんですね。

長い柄を継ぎ足し継ぎ足し、煙突の上部に当たるまで入れていきます。

突き当たると、ここでブラシでゴシゴシするのですがなんとこのブラシの柄は六角ボルトをつけたらインパクトドリルで回転させることが可能なんです。

ギュンギュン回転音を聞いたら、つい「こりゃあ綺麗になっているんでしょうね」と漏れました。

業:「綺麗にはなるんですけどね。僕は業者だからドリル使いますが、これやるとこのブラシの柄のところがすぐダメになっちゃうんですよ。毎年や2年に一回くらい掃除しているなら、通常の家庭の場合はここまでしなくてもいいと思いますよ」

と言ってました。

もっさりと取れたすすの具合をみて、

業:「いい感じにちゃんと燃えてるし、うまく使えていると思います」

と。量もそれほどなく、煙突のつまりもないので、同じ調子で使って問題ないということでした。

4:外側が綺麗になったら、屋内側の掃除

外やってからでないと屋内側に逆流するということで、外をやったら中。
屋内側の煙突は短いのでそれほど量もでなかったけど、屋外側と違い透明の袋で受けてやっていたので、ボソボソ落ちてくるのが見えてちょっと面白い。

5:続いてストーブ本体の掃除

5-1 まず養生

煙突掃除の次は、本体。本体周りに養生シートを敷き、汚れないように。

5-2 ストーブ解体

いろんな部材を取り外していきます。

5-3 吸引掃除

通常シーズンオフしても、基本的に薪ストーブの内部の灰は取り除かなくて良いそうです。
通常使う際も灰は10cmほどは残している状態で薪をくべます。

掃除をするならば綺麗に、と業務用の掃除機で取り除いていきます。

業:「家庭用の掃除機をこの用途に使っちゃうのは気をつけてください。灰は粒子が細かいから普通の掃除じゃすぐに詰まって壊れてしまいますよ」

みるみる部品がはずされていって、ストーブがスケルトン状態です。

内部はこういう風になっているのか。意外と複雑な構造。
二次燃焼、三次燃焼、と煙まで燃やしてしまう近頃のストーブの技術はすごい。・・・というか、無性にかっこいい。

バラバラになった部品も、屋外にきちっと並べながらの作業。丁寧さが素敵です。

これでもか、というくらいいろんなところを綺麗にしてくれています。
掃除機、ブラシ、いろんな道具を使って裏のミゾ、みたいなところへも縦横無尽にアプローチ。

ストーブ君、気持ちよさそう。よかったなあ。

すっかり綺麗になった内部。

5-4 塗装補修

完全に塗装し直すわけではないですが、ハゲや汚れなどの部分を綺麗に補修塗装してくれます。

DOVRE BLACK といううちのストーブの専用カラー剤だそう。

5-5 パーツも綺麗に

外したパーツも全て綺麗にしてくれました。

5-6 組み立てて完了

綺麗になって、組み立てて完了。

外も中もスッキリ。

6:作業時間と費用

さすがプロの仕事でした。
朝から昼くらいまで、2時間半くらいかけての作業。

費用は28,000円

「掃除」に対しての費用、ということでいうと、決して安くはない。。けど納得はできるかな、というところです。
すごく丁寧に一生懸命やってもらっていたので、支払うことに対しての抵抗などは一切なく、気持ちよく「ありがとう」が言えました。

でもまあ出費的には、毎年は無理やなあ。

そこに関しては、業者さんも言ってました。

業:「まあ、5年に一回くらい業者に頼むとか、そのくらいでいいと思いますよ、高いしね。」

これ、来年自分できるんやろうか。。
きっと半日、1日がかりになりそうですね。

でも、ストーブが綺麗になってよかった。
また来年、よろしく!ゆっくり休んでください。

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