娘の描いた仏サマとともに仏サマを紹介する「仏(ブツ)トーーーク!」開始です!
ハナです。
うちの長女(4歳)は大仏が好きです。昨年11月に奈良の東大寺で大仏を見て一目惚れ(?)♡
そんな長女。最近仏友(仏好き友達・友達のお母さんです)から“仏カード”をもらいまして、仏ノートを作り始めました。
この仏トーーーク!では娘の描いた仏サマとともに、仏サマを紹介。「どっちかと言うと好き、だけど詳しくないし、よくわからない」そんな私が、そんな視点で調べてわかったことを書いていこうと思います。
第1回のゲストは「吉祥天立像」
記念すべき第1回のゲストは
「吉祥天立像」
きっしょうてんりゅうぞう(きちじょうてんりつぞう)
仏さまってそもそも男でも女でもないっていう感じらしいですが彼女は“女性”です。
しかも結婚しています♡
旦那様は「多聞天(毘沙門天)」この名前は聞いた事ある人もいると思います。詳しくは知らないけど、私も聞いたことはあります。
更に!子どももいるそうです!
子どもは「善膩師童子」
仏なのに!家族あり!なんか急に親近感(笑)
妻であり、母であり、仏である。
仏ってとこは仕事と捉えれば、世の中の多くのお母さんと一緒なんです。
しかも絶世の美女!
そんな彼女は
“美と幸せと富の神サマ”
さすが絶世の美女!!
彼女にピッタリの役職だと思います。
娘達が美しく幸せに育つよう一度は会いに行かなければ!と思います。
これは浄瑠璃寺(京都府・木津川市)の吉祥天立像。仏友にもらったカードです。
4歳の娘が捉えた吉祥天立像の特徴
4歳の娘が捉えた吉祥天立像の特徴は
・髪が長い
・片手が下がり、片手が上がっている
・上がってる手に何かもってる
・腰のあたりにリボン
・なんか台の上に立ってる
そんな子ども目線の特徴をヒントに、一個づつ紐解いていきます。
①髪が長い
彼女は当時美しいとされていた姿で作られています。特徴としては切れ長の目にしもぶくれのふくよかな顔。髪は垂らすか結い上げる。中国の貴婦人がモデルらしいです。
②片手が下がり、片手が上がっている
右手が下がっています。手を下げているのは「与願印(よがんいん)」と言うそうで、「願を叶えます」という意味だそうです。
③上がってる手に何か持ってる
左手が上がり何か持っています。この玉ねぎのような、桃のようなものは「如意宝珠(にょいほうじゅ)」といい、どんな願いも全て叶えるたま。病気も治す。だそうです。凄すぎます!
下がった右手も、宝珠を持つ左手もどちらも「願を叶える」事を意味していると思うと、その姿全てで私たちを幸せにしようとしてくれてるんだな、と感動しました。そんな心優しき絶世の美女!!魅力的すぎます。
④腰のリボン
長く垂れ下がる腰のリボン。個人的に、ここがすごく女性的で美しく見えます。これは中国(唐)の貴婦人のファッションだそうです。
ちなみに吉祥天は保存状態がよく、そのファッションは色彩的にも綺麗だそうです。
⑤なんか台の上に立ってる
これは蓮だとおもいます。これのことを「蓮華座(れんげざ)」または「蓮台(れんだい)」と言って、蓮の上の綺麗な世界にいる事を表しているそうです。
立ってる事を「立像(りつぞう・りゅうぞう)」と言うそうです。
吉祥天立像の所在地&その他の情報
最後になりましたが吉祥天立像の所在地&その他の情報を少し書いておきます。
1:浄瑠璃寺(じょうるりじ)/京都府・木津川市
本記事で紹介して来た写真の吉祥天立像を見るなら京都木津川市の浄瑠璃寺です。
<いらっしゃる仏サマ>
吉祥天
・木造
・鎌倉時代
・重要文化財
・像高90cm
美しい厨子に納められている
2:法隆寺金堂(ほうりゅうじこんどう)/奈良県斑鳩町
夫婦揃った姿を見るなら奈良県斑鳩町の法隆寺金堂です。
<いらっしゃる仏サマ>
多聞天/毘沙門天、吉祥天
・木造
・平安時代
・国宝
3:鞍馬寺霊宝殿(くらまじれいほうでん)/京都府京都市
家族揃ってる姿を見るならここ京都の鞍馬寺霊宝殿です。
<いらっしゃる仏サマ>
多聞天/毘沙門天、吉祥天、善膩師童子)
・木造
・平安時代
・国宝
子どもの善膩師童子の姿もあり。
オマケ:「立像と坐像」
そのままですが
「立っていれば→立像」
「座っていれば→坐像」です。
食事中に次女が立ち上がったのを見た長女が
「あ!赤ちゃん立像!お母さんは座ってるから、坐像だね!」と。
こんな風に取り入れると、よくわかるな~と思いました。
子どもは絵を描くときに細かいところまでは目がいきません。(年齢によりますが)なので子どもが描いたものは、上手い下手は別としてすごく特徴を捉えてることが多いです。
仏サマに関してはど素人な私。でも今回娘の捉えた特徴をヒントを元にいろいろ調べたら彼女の事が好きになりました!吉祥天、めっちゃいい女です♡
これからも娘の捉えた絵を元にいろいろ調べていきたいと思います。
〜参考資料〜
「仏像の本 てのひら版」
監修:西山厚(帝塚山大学教授)
著:廣瀬育実(仏像ガール/仏像ナビゲーター)
絵:かしわら あきお
発行所:山と渓谷社
定価:1200円+税
「仏像の世界がますます好きになる!マンガでわかる仏像」
監修:三宅久雄
編者:マンガでわかる仏像編集部
発行者:小川雄一
絵:永田ゆき
発行所:誠文堂新光社
定価1600円+税
※奈良駅の本屋さんで購入しました。素人の私でもわかりやすく、楽しく読んで勉強させてもらっています。ありがとうございます。
コメント