初年度ということもあり、薪の確保はほぼ購入で賄う状況になりました。
その際にかかった費用、勉強代として考えるべきか、販売スタイルごとやそこで提供される内容について値ごろ感などに関わる体験からあくまで個人的価値観や見解に基づいて評価してみました。
前談はこちら↓
「高くついた光熱費(薪代)初年度だし、品質に関する無知も含め勉強代と理解するべきか」参照
[緊急確保1件目]
ケース:玉切り状態を積めるだけ 10,000円 車で引き取り
評価:★☆☆☆☆ 星1つ
ここはいわゆる「薪販売しています」というところでした。
伺った先では山の畑横のスペースに山積みにしてある雑木状態の木を「皆これを車いっぱいに積んで帰って自分で割っているよ」ということで、これでいいか見てみてくれ、と言われました。
「切ってバラして一年くらいは経っている」ということでしたが、野ざらしだし、枝は細く、なんか丸太でもらうイメージと違う感じで、今思えば「これを売るのか?こんなもん処分に困るから持って行ってというべきやろ」くらいの使いにくい雑木でした。
ですが、まだ薪のいいも悪いもわからないし、乾燥している薪を持って帰らないことにはストーブが炊けないことで必死だった私にとっては「これでいいかどうか」の判断もままならず、まあ、こういうものなのかな・・・と思っていただこうとするしかない雰囲気でした。
微妙な顔をしているのをみたからか、単純に思い出したからかわからないですが「もう一箇所あるけど見る?」と言われたので薪屋さんの車に車でついて行って移動し、山の上のほうまで上がりました。
そこでは先ほどの枝よりももっと太い丸太サイズものも多かったのですが、これも野ざらしで積んでいて、薪になっている状態ではなく、太めの枝や玉切り状態。
ちょっと朽ちかけているのかな?と感じさせる木でしたが、薪屋さんは「ここのは一年半以上(だったか二年前だったかどちらか忘れた)前に倒したやつだ」というので「そんな前ならさぞしっかり乾燥していることだろう、この朽ちた感じはそういうことか」と良く解釈し、、乾燥薪にありつけたことを喜んでいました。
野ざらし、といっても一応はPVCの波板を積んだ木の上に置いて雨を避けています的な感じはだしていました。
薪屋さんは「車に詰めるだけ積んで帰ってくれたらいいから。10,000円でいいよ。」というので言われるままお金を渡すと、じゃああとはやって適当に帰ってくれたらいいから、と言い残し帰ってゆきました。
娘と一緒に行ったので、積む作業を一緒に楽しみます。
一応うちの車はランクル80なので、そこそこ荷台にモノが積めます。
これはこれで楽しい作業でした。
持ち帰るまでは「こんなに車いっぱい積んで持って帰って、こりゃあお得だったなあ」と思っていました。
家に帰って庭でさあ割るぞ、と斧で割ろうとしてみたら、上記の写真にあるような細め?の木は、当たり前なんですが、薪割り台の上に”立ちにくい”んです。
さらに切り口が適当で斜めだったりして、細い上に切り口が曲がってバランスも悪く”立たない”んです。
ちょっと考えてみれば、細いしそりゃそうかということです。でも最初は意識がいかないもんなんですね。。
なので、斧で割れません。あちゃあです。
細いので、もうそのまま炉にいれてしまうかと思いましたが、あくまで乾燥具合にはこだわることを目的に再度薪購入に至っているので、一応確認したいと思い、中でもマシなものを見つけてなんとか立ったモノを割ってみました。
薪は丸太の状態で含水計を指しても表面の渇き具合しか測れないため、割って、その場で中心部分の含水率を測らないことには正確な乾燥具合がわかりません。
たところ、なんと中からうじゃうじゃと虫が・・・(写真はあえて載せないでおきます。。汗)
さらに含水計で測ると、20%越えでした。。なんということでしょう。
乾燥した薪を買ってきたつもりが全然乾燥してないやん!orz
寒い冬をあの感じで置かれている木があれば潜り込みたくなるというか、いい卵つけの温床というか。。
大きめで太めの丸太なんかは立つし、割れますが、もちろん割ったらそれはそれはもう大量の虫です。
こういう田舎暮らしをすると決めた時にある程度覚悟はしていましたが、もともとアウトドア好きのくせに虫は苦手なタイプなので、この雑木割はかなりテンションが下がり、一旦途中でやめてしまいました。。
どうせ割っても乾いてないし・・・。。今年は使えません。。後回しにしよ・・
割って置かれていればまだ乾燥していくので虫も入りにくくなります。室内(倉庫内や囲いなどがある場所)で乾燥させるなどすればさらに入りにくくなります。(あくまで天然ものなので、虫が入らない、ということはやはりどうしても難しいとは思います。)
針葉樹である檜などは割ったらそれはもういい匂いが立ち込めて、それだけでも幸せな気持ちになります。あのきついにおいは防ダニ、防虫、カビや菌の繁殖を防ぐ効果のある精油成分です。
なので薪として使う際も、なんとなくクリーンな木材感があり、燃焼は早いですが、確保しやすいし、綺麗だし、いい匂いだし、私は好んでいます。が、それに比べてしまうとどうしても丸太野ざらし放置の状態は少々汚いなあ、と感じざるを得ませんでした。
木の皮付きで野ざらし放置だと、朽ちるわ中まで乾かないわで、虫が住み着くにはいい環境。。
薪としてはいいことがないんだなということも、買って、割って、目の当たりにしたからこそ勉強できたポイントだなと思いました。
もしまた薪購入のタイミングがあったら含水計と斧を持って行き、その場で割って確認させてもらう、くらいのことがあってもいいのかもしれない、と思いました。
・・・ということで星1つ★です。
まだまだ経験値が浅いので、実は薪屋さんというものは「こんなもんかもしれない」のかもしれませんが、あくまで現段階での私の「個人的な見解」です。
こういうこともあり、緊急確保がもう一軒必要になりました。
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